購買への衝動を演出するための適切な有効期間と、効果アップの為の衝動演出活用方法。
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効果を最大限に上げる有効期限

期日がないは効果がない

締め切りがあるから人は間に合わせる。期日があるから衝動を生みます。バレンタインデーがもし、1週間のウィークだったらあんなにフィーバーが起きるかどうかを考えればよくわかります。オークションも期限があるから熱くなります。暑中見舞いが年賀状に比べて圧倒的に少ないのは、何も年末年始の行事だからだけではなく、その期日にあります。ほぼ短期間の年賀状と違い、いつでも良いような暑中見舞いだから、年賀状ほどに人は燃えないのです。納期がない仕事や決まりがないとまるで意欲が沸かない事は誰しもが経験していることでしょう。

人の衝動は短い期間だからこそ起きる

この事を肝に銘じてみてください。しかし、期日を区切ると使う期間が短くてチケットが勿体ない。長い期間の方が保管して使う値打ちがあると考えるかもしれません。あるいは何と太っ腹なお店だろうと思ってもらえると期待するかもしれません。事実は全く逆です。期間が長いものはチケットそのものの値打ちがありません。短ければ短いほど、限定されていれば限定されているほど値打ちが高まります。期限があるから必然性が生まれます。

有効期限が印刷されてしまっていては、確かに勿体ないと言えます。チケットの有効期間が勿体ないのではなく、印刷された有効期限は期間限定である訴求力が薄いからです。枚数が多くて物理的に出来ないならばともかく、可能ならばスタンプを押すべきです。

赤い色は人の心を揺さぶる

決して期間を手で書いてはいけません。横幅のあるスタンプもないよりましですが、あまり感心はしません。圧倒的に効果の高いスタンプは赤い朱肉のような円形スタンプです。黒を使う場合は背景が赤で印刷されている場合のみで、それ以外は赤で押す方が心理的に厳格な影響を受けます。印鑑が黒で押してあるものと朱肉で押してあるものを比較するとわかりやすいでしょう。有無を言わせぬ迫力が赤いスタンプにはあります。この赤いスタンプの効果を利用しない手はありません。これをデザイン割引券では朱に交われば熱くなる「レッドヒート効果」と呼んでいます。理屈ではなく長い間に亘り人の脳に繰り返しインプットされ蓄積された思い込み、刷り込みによる効果です。

有効期限のスタンプを押すならば、赤いスタンプを強くおすすめします。

この赤いスタンプは特に有効期限の枠の中に収まって押してなくても問題はありません。文字の上に重なろうが、地紋の上に重なろうが全く問題がありません。郵便局の消印と同様の効果があります。大事なのは日時が読める事です。判読さえできれば、逆に妙に収まりの良い場所に押してあるよりも、かえって目立ち、有効期限がある事を強調できます。

有効期限設定例

有効期限には目的に応じて適切な期間を設定する必要があります。参考までに例を挙げると

短期リピート促進型

日用品、買回り品などの再購入喚起となるので、単発チケットにおいては出来るだけ短い方が良い。綴り券のようなものならば、ぎりぎり使い切るには少しだけ短い程度の期間の設定が重要になります。スタンプを押すカード形式ならば、逆に有効期限は無理に設定する必要がありません。

中期リピート促進型

1ヶ月〜2ヶ月程度の期間を経る商品もしくはサービスの場合、長すぎず短すぎない、適切な再来店可能限度に有効期限を設定する事が重要になります。

新規顧客開拓型

手渡しタイプのようなものになるので、長い有効期間は問題が生じます。もともと手渡しDMの賞味期限自体が短いために、可能な限り短い期間設定の方が、逆にチケットの存在意義を高める効果が生まれます。

見込み客掘り起こしピンポイント型

高額商品で回転率の低い商品に当てはまる場合が多いために、特定のイベント期間のみ、あるいは当日限りのような特定日、短期の使用用途に限定する方がベストです。イベント終了期間もしばらく使えるようにした方が長い目で見て良いと思いがちですが、逆効果になります。短い方が値打ちが高まりイベントへの集客効果も高まります。

総じて長い期間設定ほどクーポンとしての価値が損なわれる事を念頭において、割引券の種類に応じて適切な期間の設定をする事が成功の可否を握る事になります。